休診日
木曜日,月曜夕方
診療時間
10:00〜13:00
16:00〜19:00

今年も暑いです

今年は梅雨明けも早っかたけど、暑さも半端じゃないですね。
台風の影響で今日はすごしやすい気温でしたが、明日からはまた暑くなりそうで、ここ1週間は軒並み30℃以上の予報が出ています。

震災の影響から、今年は電力使用量を減らそうということで、エアコンなども設定温度を上げたり、扇風機だけで凌ごうと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
気温が高くなると、人間は汗腺から汗をかくことで体を冷やそうという機能が働き、体温を調整する機能があることは多くの方がご存じかと思います。
ですので、汗をかきにくい方はよく汗をかく方に比べて熱中症になりやすいといえます。
ワンちゃんの場合はどうでしょう?
ワンちゃんの飼い主さんならみなさんご存じかとは思いますが、ワンちゃんの汗腺は足の裏しかないのですね。
ワンちゃんが体温を調整しようとした場合、口でハーハー息をして体内の熱を口から放出するか、足裏から放出すかしかないわけで、温度調整はほとんどできないに等しいくらいなのです。
車でいえば人間が水冷エンジンで効率よく熱を放出できるエンジンだとすれば、ワンちゃんは空冷エンジンということになり、フィンという放熱板でエンジンを冷やすのですが、そのフィンが小さいと熱を放出する力が弱く、熱がどんどん蓄積されてしまって、冷やしきれずにオーバーヒートしてしまうことになるわけです。

暑いときのワンちゃんの行動として、涼しいところを求めていろいろな場所に移動し、体温が上がらないように調整しているのですが、多くのご家庭の場合ケージの中に入っていたり、リードでつないであるケースが多く、涼しいところに行きたくても行けない状況になっている場合がほとんではないでしょうか。

それじゃどうすればいいの???
ワンちゃん自身が冷やすことができなければ、ワンちゃんが暑くならないようにしてあげるしかないということですね。
お部屋の場合だったら、省電力とは言いつつも、エアコンなどで部屋そのものの温度を下げてあげることしか方法がないのです。
おそらく人間が暑いと感じ、汗をかく状態の気温の部屋は、ワンちゃんにとってとても危険な温度であり、その状態が長く続くことで熱中症などになってしまうのです。

熱中症は人間にとっても危険な症状ですが、ワンちゃんにとっては人間以上に危険な症状です。
熱中症にならないためには、省電力も大事ですが、人間本位の考え方をしないでいただきたいです。
物言わぬワンちゃんの立場になって考えてあげてください。